組合について〜設立の経緯

炭窯つくり

私たちの町、大月町では過去に炭焼きが盛んに行われていました。現在でも高知県内では最も多い、良質の炭製品(備長炭)の原材料となるウバメガシの群生地です。それらのウバメガシは県内の炭製品生産地へ運ばれ、備長炭として生産、販売されています。

現在では、経済情勢の変化によって大月町内では炭焼きが行われていませんでした。しかし地球温暖化が社会問題となる中、バイオエネルギーとしての見直しがされ、消費者の需要が高まりつつあり、更には環境浄化剤としての使用範囲が広くなったことから、時代にあった産業として復興する機運となってきました。

産業として成り立つには産地化の取り組みが絶対視され、その為には品質の統一や物流量の確保、共同炭窯の建設、原材料の共同調達など問題の克服に向けた組織の確立が急務となっています。
このような背景のもと、大月町特有の資源を活用した産業を見直そうと2009年4月に『大月町伝統産業育成協議会』が設立されました。

大月町備長炭生産組合の設立

協議会のようす協議会では、備長炭窯、黒炭窯を作り、炭焼き研修を行って生産者を育成すると同時に、炭製品の開発(備長炭、黒炭、竹炭、炭の工芸品、消臭剤、燃料、木酢液等)を企画し、その試作品の制作やモニタリング調査等を行い、それと同時に生産者への材料(原木等)の供給体制の整備や組織の強化を図るなどの取り組みを行いました。

その後2010年2月には「大月町備長炭生産組合」が立ち上がり、現在に至るまで発展的変革を遂げながら、良質な備長炭を生産販売しています。

また、貴重な資源を枯渇させることのないよう、ウバメガシの苗木を育てまた山へと植栽する取り組み、地域の未来を担う子どもたちに製炭業の紹介や炭焼き体験などを通して地域資源を守ることの大切さなどを伝える取り組みなどを行っています。

 組織構成

名称 大月町備長炭生産組合
設立 2010年2月1日
住所 高知県幡多郡大月町弘見4163 ☎0880-73-1633
事業内容 良質な備長炭の製炭者の育成を図るとともに、地域の資源を守り有効に活用する。
また環境に配慮した循環型産業の確立を目指す。